ラジオ番組の再生回数を増やすための戦略:フロー型とストック型の違い

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人気ラジオ番組の基準とは?

クライアントさんから「再生回数が何回で人気ラジオ番組と言えるのか?」と質問されました。例えば、HimalayaFMで何人のフォロワーがいれば良いのかといった具体的な数字を求められることもあります。しかし、この質問自体が「逆」の発想なのかもしれません。 「再生回数が高いから人気番組」ではなく、「人気番組だから再生回数が高い」わけです。正しい質問をするならば「どうしたら人気番組を作れるのか?」ということになりますが、これは非常に難しい問題です。

再生回数に着目する方法

再生回数に着目する方法がないわけではありません。ストック型の番組にすることで、再生回数が上がり続ける傾向があります。ラジオ番組に限らず、番組には フロー型ストック型 があります。

フロー型とストック型の違い

フロー型の番組とは

フロー型の番組は、鮮度が高いほど再生されやすい番組です。しかし、時間が経つと価値が下がり、古くなってしまう特徴があります。たとえば、経済情報や時事ニュースはその典型で、為替や株の情報などは先週の内容でさえ聞く価値がほとんどなくなります。 このような番組は、配信直後が勝負です。認知度が低ければ、再生回数が二桁になるだけでも十分かもしれません。

ストック型の番組とは

一方で、ストック型の番組は時間が経っても価値が下がらない番組です。たとえば、語学講座のような番組がその典型です。10年前の語学講座でも、内容が変わらない限り、そのコンテンツには依然として価値があります。

ストック型番組の成功事例

ストック型番組を作ることで、長期間にわたり再生され続けることが期待できます。たとえば、私の会社が運営するネットラジオ局「らじきゃす」でプロデュースした番組、DJ Mitsuのコミュニケーションラジオ があります。

DJ Mitsuのコミュニケーションラジオの特徴

  • 全8回のパッケージング
  • 1回が10分以内というコンパクトさ
  • 多くの人が抱える「コミュニケーション」に関するテーマ
DJ Mitsuさんは知名度が特に高いわけではありませんし、セミナー活動や執筆活動もしていません。しかし、再生回数は1200回に達しました。これは、番組がストック型であり、長期間にわたって聞かれ続ける構成が成功した要因です。

フリートーク主体の番組の課題

一方で、フリートーク主体の番組は、テーマが不明確な場合、再生回数を伸ばすことが難しいです。フロー型に近い性質があり、知名度がないパーソナリティの場合は、番組タイトルに「何がテーマなのか?」が明確に含まれていることが重要です。

テーマの設定の重要性

知名度がないパーソナリティにとっては、テーマを決めることが必須です。番組のタイトルにテーマが含まれていれば、リスナーにとってフックとなり、再生回数が増えるきっかけとなります。この考え方は、ラジオ番組だけでなくYouTubeチャンネルにも応用できます。

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