お客さんが少なくてもステージに立ち続ける理由:心が折れない舞台裏

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お客さんが少なくてもステージでやることは変わらない

ある大学でのイベント司会

2013年9月14日、某大学でパフォーマンスイベントの司会を務めました。このイベントは、私が3~4年ほど関わっている地域振興プロジェクトの一環として素人参加型パフォーマンスのローカルテレビ番組として行われたものです。

トラブルと参加者の減少

当日は、出演予定のグループの何組かが急遽キャンセル、いわゆるドタキャンが発生しました。プロやセミプロではなく、素人参加型のイベントには、こういったトラブルがつきものです。それでも司会者として心が折れないよう、状況に対応するしかありませんでした。 予定していた4組の出演者のうち、来てくれたのは高校生のダンスサークル1組だけ。お客さんが少ないのは、会場が駅からバスでしか来られない場所にあったため、ある程度予想していましたが、それでも出演者同士で盛り上がることを期待していたので焦りました。1組しかいないと、パフォーマンス中に誰も観てくれる人がいないからです。

イベントの転換

この状況を受けて、急遽、披露形式から参加型イベントへと切り替えました。私が普段行っている表現のワークショップを取り入れ、観客と一緒に体験する形にすることで、何とか市報に掲載された1時間の枠を埋めました。どんな状況でも、司会者やプロデューサーが心を折らずにいられなければ、イベントはなんとか成り立つものです。

苦い経験と学び

私がこうした場面で頑張れるのは、かつて江古田マーキーで行ったソロライブの経験があるからです。あのとき、他の出演者が誰もお客を呼ばず、私の観客はたった3名というワースト記録の中でのパフォーマンスでした。正直、心が折れました。やる気を失い、ステージに立つのが辛くなったとき、店長からこう言われたのです。 「お客さんが少ないからって、ステージで気を抜くなよ。」 当たり前のことですが、その時の私は気付いていませんでした。それ以来、どんな状況でも、観客が少なくてもステージはステージ。最後まで全力でやり遂げるように意識するようになりました。

ステージへの信念

お客さんがたった一人でも、最後まで全力でやり切る精神力を持っていると思います。もちろん、終わった後には涙が出ることもありますが。私にとって、ステージに立つということは、少し宗教的な感覚に近いかもしれません。それほど、ステージへの想いは強いのです。

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